これで解決!キャンドルモールドや道具の掃除の方法を全部教えます
※こちらは旧キャンドルブログの記事です。
こんにちは、大沢りえです。
キャンドル制作後に、必ずした方が良い、キャンドル道具の掃除方法を、ご紹介します。
どうして、こうした基本を、記事にしたかといいますと・・・
大手キャンドル教室では、レッスンのコマの時間制限があったり、朝から晩までたくさんのコマを用意して、1回のレッスンで対応できる生徒さんの人数を増やすため、キャンドルワックスを溶かす作業、片付ける作業を、講師が代わりに行う場合があります。
こうした対応は、時間がない生徒さんには、ありがたいことと思います。
ただ、私が生徒として、キャンドルレッスンに通ったのは、大人になっても、”新しく何かを学ぶ”ということに、ワクワクしたから。
成長を感じられて、たくさん学びたいという意欲が、次から次へと湧いたのがキャンドル製作でした。
自宅でもキャンドル制作にチャレンジしたい、キャンドル作りに必要な知識を、とにかく取り入れたい、そういう気持ちで
”新しいキャンドルつくる”ことを楽しみながらも、自身の技術の向上のためにレッスン受けたいという気持ちが増し、習いに行っていました。
それならば、最初から最後まで通してやる、基本・基礎を行うことが、何よりも本人のスキルを、高める要素になると思うので、その部分を、講師が代わりに行うのは、少し違うのではないかと感じています。
実際に、Candle room Libertyにいらっしゃる方の中には、こうやって掃除をしているんですね!と、おっしゃる方もいらっしゃいますし、他の教室では、教えてもらえなかったと言う声も聞きます。
講師が代わりに行うならば、その部分まで、カバーできるように教えてあげなければ、生徒さんの向上心も道半ばになるのではと、個人的に思うところです。
そこで、独学でキャンドルを始めたという人にも通ったけれど、掃除の仕方を知らないと言う方にも、わかりやすく、キャンドル道具のお掃除方法を紹介したいと思います。
拭き取り掃除
まず、1番主流の方法 “拭き取り掃除”。
お鍋についたワックスを、拭き取る方法です。
トイレットペーパーを、片手に3巻ほど取り、割り箸でそのペーパーを持ちます。
お鍋を温めながら、ワックスを拭き取りましょう。
フライパンに薄く残っている油を、拭き取る、そんなイメージで行ってみてください!
鍋にワックスが、ほぼ入っていない状態で温め過ぎると、茶色い焦げができるので、気をつけてくださいね。
この拭き取り掃除は、基本的に、お鍋の内側と側面・IHヒーターの熱伝導する部分に有効です。
ヒートガンを使う掃除方法
モールドについたワックスの拭き取りには、ヒートガンを使用します。
プラスチック、アルミのモールド(型)に付いたワックスを拭き取らないと、次にキャンドルを作るときに、色が混じってしまったり、表面が綺麗なキャンドルに仕上がりません。
そこで使用するのがヒートガンです。
ヒートガンには2種類あり、1つは工業様に勢いが良く、温度も高温。
もう一つは、風量と熱量が少し弱い、エンボス加工用のエンボスヒーターがあります。
プラスチックモールド(ポリ)
まずワックスがついたモールドの下に、敷く用と、拭き取る用のトイレットペーパーご用意します。
このペーパーも、片手に3巻程度で良いでしょう。
ヒートガンのスイッチをオンにして、火傷に気をつけながら、モールドにこびりついているワックスを、少しずつ溶かしながら、拭き取っていください。
温めている際、あまり一点に集中しすぎると、モールドが溶けてしまう場合があるので気をつけましょう。
(プラスチックモールドは、耐熱は120℃です)
シリコンモールド
シリコンモールドは、キャンドルをモールドから外した時に、側面にふわふわした、鰹節よりも薄いワックスの膜がつきます。
これは熱で一瞬にして溶けるのですが、風量が強すぎるとあちこちに飛びまわり、床に落ちて、こびりつくので注意が必要です。
先ほど説明したやり方と同様に、モールドの下に敷に用と拭き取る用のトイレットペーパーを用意し、ふわふわしたワックスが飛ばないように、できるだけ慎重に、温風を近づけ、掃除をしていきます。
ワックスが液体になったところを見計らって、素早くペーパーで押さえていけば、モールドも綺麗になりますよ。
※Libertyではキャンドル制作において、基本的にエンボスヒーターを使用します。
エンボスヒーターを使用する理由
まず、ひとつ目はキャンドルを、型抜きした後に、温風を当てて、表面にクレーターをつけたり、ざらざらさせる加工を施すことがあります。
その際に、微調整が効くのが、風量の弱いエンボスヒーターだからです。
そして、もうふたつ目の理由が、このシリコンモールドを掃除する時に、鰹節のようなワックスが、出来るだけ飛び散るのを避けるためです。
やはり、お家で作業をする方が圧倒的に多いと思います。
ですので、教室で使い方に慣れていただいて、ご自宅でも同じ感覚で使える方がいいと考え、エンボスヒーターを採用しています。
ヒートガンでお掃除する道具一覧
最後に、ヒートガンを使う掃除する道具を、いくつかご紹介しますね。
私は3年前にキャンドル制作を始めた時、これらの掃除方法がわからなく、IHの熱伝導がない部分がどんどん汚れていき困っていました。
掃除をするのに、温めた道具を必死に押し当てて、拭き取るなんてことをしていました。笑
その時、恩師にその悩みを伝えたら教えて下さって、それからは綺麗な作業場になり、良い気分でキャンドル製作ができるようになりました。
そこで、他にもヒートガンを使用して、私が掃除をしている道具をご紹介します。
・鍋の取っ手
キャンドルを製作中、知らぬ間にワックス飛んでいることが多々あります。
これが、なかなかワックスがこびりつくのです。
・IHの熱伝導がない部分(スイッチ部分など)
先ほども申し上げた通り、IHの熱伝導がない、四隅ですね。
一人でキャンドル製作をしていると、温度計を見失わないように、IHの熱伝導がない部分に、私は温度計を置きがちです。
そうすると、温度計にくっついたワックスが、積もっていることがあります。
・温度計
温度計の先端は、普段使っているときに落とせるのですが、大量のワックスと溶かして、温度を測るときは、持ち手の近くまでワックスが付着することがあります。
そうすると、ヒートガンを使用して、清掃するしかないのです。
・ピンセットやペンチ
上記のような道具類もヒートガンがで温めて、トイレットペーパーで拭き取っていくと、綺麗になります。
また、こびりついたワックスが、他のキャンドルを使用した時につかないように、普段から、清掃を心がけることがおすすめです。
まとめ
きれいなキャンドルを作り続けるためにも作業場もスペースがあって、なおかつ綺麗である事は、とても大切な事と私は考えます。
でないと頭の中もごちゃごちゃっとしてうまくいかないなんてことも。
Libertyでは、すっきりとした気持ちで製作に打ち込めるように、キャンドルを制作するテーブルの広さ、教室の空間を意識しています。
きれいなキャンドルを作るために協力してくれる道具館を隅々まできれいに、丁寧にお手入れしてあげてみてください。
きっと手をかければかけるほど、道具は最高のパフォーマンスしてくれますよ!
よかったら、参考にしてみてください。